DXの一歩めを踏み出そう!
令和3年度中小企業経営診断シンポジウムで、中小企業庁長官賞(最優秀賞)を受賞したことがきっかけで、数多くの新しい取り組みに恵まれています。その1つとして、グループウェアでグングン成長するサイボウズ株式会社が運営するYouTubeの対談番組に声をかけていただきました。今年3月に続いて、2回目の出演です。
同社商品のkintone(キントーン)を経営コンサルティングに活用していて、かつ、中小企業庁長官賞を受賞した中小企業診断士どうし、ということで大石幸紀中小企業診断士との対談でした。その対談の中で、1年半にわたる「営業力の可視化を端緒に業務改善と新規顧客開拓による営業革新」の経営革新事例の流れを、下の図を使って説明しました。この流れの中でkintoneを活用したのは、3段目右の「SFA導入により情報共有化」のプロセスです。
ここで、kintoneをベースに使った営業支援システムSFAのメリットをご紹介します。まず、どこからでも入力や閲覧ができます。出先で商談記録を入力すれば、会社に戻らなくて済みます。直行直帰ができて残業時間を減らせます。また、これから商談に臨む営業員が、社用車の中でスマホからお客様との過去の商談履歴を、直前に読み返すことが可能です。法人営業における案件活動は1,2年続くことがざらですから、担当者当人も詳細な経緯を覚えていないことが多く、直前に復習できる機能はとても有難がられています。
次に、一度入力すれば二度おいしい!です。商談記録をSFAに一度登録すれば、上司や同僚がその日のうちに読んで、気付きやアドバイスをフィードバックしてもらえます。いわゆる日報としての使い方です。商談から日が経つと、別の使い方が出てきます。個々の商談が顧客別に格納されますので、前述のように商談履歴として参照できます。さらに、案件を登録しておけば、案件の進捗管理に使えますし、毎月の売上見込に自動で集計してくれます。
これって、DXなのです。ちなみに経済産業省は「DX推進ガイドライン」において、DXを以下のように定義しています。企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
DX(デジタルトランスフォーメーション)なんて自社では難しい、と思っておられる経営者が多いと思いますが、そんなことはありません。どこからでも入力や閲覧ができて、EXCELのように何度も同じような資料を作らなくても、一度登録すればいろいろな使い方ができる。こんなところから、DXの一歩めを踏み出していただきたいと思います。
サイボウズさんのYouTube動画の中では、営業革新事例を対談形式でわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。
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対談でご紹介したkintone版SFAにご興味がある方は、こちら をクリックしてください。