2023年、おさえておきたい環境変化トップ10!

この1年間でどのような環境変化があったでしょうか。コロナ禍からの回復にともなう供給制約、ロシアによるウクライナ侵攻などをきっかけに、今まで考えられなかったような、大きな変化がありました。その一部を挙げてみましょう。

1. 原材料やエネルギーの価格高騰
2. 為替の変動(昨年1月は1米ドル=115円だったのが、円安方向へ大きく乱高下)
3. 人材不足(コロナ禍から経済が回復しても、人手不足のために自社業容を拡大できない状況)
4. カーボンニュートラル・脱炭素への動き

1項の原材料やエネルギーの価格高騰によって、四半世紀近く続いたデフレから一転して、値上げラッシュへ様変わりしました。仕入業者からの値上げ要請、自社の原価を見直してお客様への値上げ交渉、賃金の見直しなど、多方面に影響を及ぼします。四半世紀ぶりの大変化なので、現役のビジネスマンは過去に経験していません。

企業をとりまく外部環境が大きく変化したら、自社の事業計画に反映することが大切です。しかし、多くの企業において、前年の事業計画を踏襲しがちです。調味料で味付けするように、環境変化で「微修正」している程度の会社が多いように見受けます。それで、だいじょうぶでしょうか。

まずは、環境分析から始めましょう。企業をとりまく外部環境は、マクロ環境と業界環境(ミクロ環境)に分けることができ、冒頭に挙げた4項目はすべてマクロ環境です。下の図に、経営環境を分かりやすく整理してみました。

経営環境の概念

最後に、タイトルに掲げた「2023年、おさえておきたい環境変化トップ10!」を発表します。

政治(Politics)
 1. 米中対立の激化と自由貿易の制限
 2. 充実した補助金制度や行政支援策
経済(Economy)
 3. 原材料やエネルギーの価格高騰
 4. 為替や金利の変動
社会(Society)
 5. 少子高齢化と人材不足
 6. コロナ禍を経たライフスタイルの変化
 7. 気候変動、災害リスクの高まり
 8. カーボンニュートラル・脱炭素への動き
技術(Technology)
 9. AI、ロボット、自動運転の技術普及
10. DXの進展

例えば「6. コロナ禍を経たライフスタイルの変化」の捉え方は、業界によって大きく異なります。住宅業界では在宅勤務の増加であり、外食業界では二次会需要の激減であったりします。これらの変化が自社にどのような影響を与えるのか、SWOT分析などを用いて整理しましょう。そして、社内で共有することから始めましょう。

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