営業プロセスの成果を案件ランクに展開する

営業プロセスの第1段階である訪問・情報提供が成功した場合の成果は何でしょうか。
営業マンが提供した情報に対するお客様の反応はさまざまです。「参考になります。後で詳しく読んでおきます」「興味があればこちらから連絡します」は体の良いお断わりです。「もっと詳しく教えてもらえますか」という前向きな反応をもらえたら、すかさず「お客様と同じ業界の事例が参考になると思います。導入事例を次回持参します」と次のアポどりにつなげれば、その商談は成功です。
その結果、この商談は「引合案件」にランクアップされて、次の「提案・プレゼンテーション」プロセスに進みます。

下の図では、営業プロセス、それが成功した場合のお客様の反応、そして営業成果を対にして1行ずつ並べています。ポイントは一番左の進捗度ランクです。商談の進捗度を下から上へと、1から4のランクで表しています。

営業プロセスの成果

進捗度
ランク
営業プロセス 成功した場合の
お客様の反応(例)
営業成果
4 クロージング 注文します 受注案件
3 見積・取引条件提示 価格をもう少し協力してもらえないですか 見積案件
2 提案・プレゼンテーション 価格はいくらでしょうか 提案案件
1 訪問・情報提供 もっと詳しく教えてもらえますか 引合案件

このようにお客様の反応に応じて、営業プロセスや進捗度ランクを決めていくと、次に素晴らしい展開が待っています。
営業マンが抱える手持ち案件が仮に10件あったとすれば、ランク4は1件で1,200千円、ランク3は2件で2,000千円というふうに手持ち案件をランク分けして、今後の売上見込みを立てることが可能になります。

【関連記事】
本号コラムの進捗度ランク別の営業プロセスの考え方を図示すると、部下に説明しやすくなります。
第4号 営業活動をプロセスに分けて管理する

 

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