目的に合わせてロープレ手法を選ぼう

プロのサッカーチームでは、メッシやロナウドのようなスーパースターも、チームプレイの練習を繰り返し行います。例えば、中盤で相手からボールを奪取したシーンを再現して、動き方の約束事を決めて、その通りに練習します。だから、本番のゲームで再現できるのです。一流選手が練習をするのに、われわれ営業員がぶっつけ本番で結果を出せるのでしょうか。商談の成功確率を高めるための練習方法がロープレなのです。

成功確率を高めたい商談シーンにはどのようなものがあるでしょうか。値上げ交渉、注文を獲得するためのクロージング交渉、納期交渉、展示会での新商品説明などが考えられます。ロープレには3つの手法がありますので、目的に応じて使い分けましょう。

ロープレ手法① 3人制ロープレ

もっとも一般的なのが、3人制ロープレです。実際の商談で起こりそうな場面、例えば値上げ交渉、受注するためのクロージング交渉、納期交渉などを具体的に設定して、営業役と顧客役に扮した二人が商談を行います。3人制ロープレでは、営業役、顧客役に加えて、オブザーバー役を用意します。当事者から離れて中立の立場から商談を観察してみると、新たな気付きが生まれます。ロープレが終わると、オブザーバーが商談をふりかえり、当事者にフィードバックを行います。

ロープレ手法② プレゼンロープレ

「商談で新商品を説明したい」「説明会や展示会でプレゼンしたい」「キャンペーン商品を訴求したい」場合に最適なロープレ手法が、プレゼンロープレです。営業(一人)と顧客(多人数)のあいだで行うプレゼンの模擬練習で、Q&Aを含めて実践を想定して実施します。

ロープレ手法③ ショットガン式ロープレ

「研修や勉強会で、多人数をまとめて習得したかどうか確認したい」「一人の上司が多人数の部下に効率よく教えたい」場合にはショットガン式ロープレをお薦めします。営業(多人数)と顧客(一人)のあいだで、テンポよく、質問形式でロープレを実施します。

【関連記事】
最適な商談場面の設定に役立つ商談設定表(ロープレ設定表)や分かりやすい動画による説明をまとめています。
業力強化メニュー「商談の成功確率を高めるロールプレイング」

関連記事

  1. 売上UPピラミッド基本形 自社に最適な売上UPピラミッドをつくる
  2. 対面会議と異なるオンライン会議の進め方
  3. 顧客との関係性レベル 新規開拓営業の進捗をどのように測る?
  4. 調査相手から正しい数字を聞き出せるヒアリング法 調査相手から正しい数字を聞き出せるヒアリング法
  5. ロールプレイングでオンライン商談力を鍛え上げる
  6. 営業革新活動の流れ 業務量過多の状態でどこから対策を打つべきか?
  7. 顧客の視点で考える 顧客の視点で考えると提案の説得力が高まる
  8. 経営環境の概念 マクロ環境変化が自社業界にどのように影響するのか?
PAGE TOP