環境変化を自社の戦略にどう展開するか?

年始に発行したブログで「2023年、おさえておきたい環境変化トップ10!」を公表しました。あれから4ヵ月が経ちました。そのあいだに起きたイベントとの因果関係はどうだったでしょうか。ここで振り返ってみましょう。

2023年1月14日発表「2023年、おさえておきたい環境変化トップ10!」
政治(Politics)
 1. 米中対立の激化と自由貿易の制限
 2. 充実した補助金制度や行政支援策
経済(Economy)
 3. 原材料やエネルギーの価格高騰
 4. 為替や金利の変動
社会(Society)
 5. 少子高齢化と人材不足
 6. コロナ禍を経たライフスタイルの変化
 7. 気候変動、災害リスクの高まり
 8. カーボンニュートラル・脱炭素への動き
技術(Technology)
 9. AI、ロボット、自動運転の技術普及
10. DXの進展

1つめ。我々にも影響が大きい出来事として、生成AI「チャットGPT」が一気に普及しました。実際に使ってみた読者の方も多いのではないでしょうか。筆者も愛用しています。これは「9.AI、ロボット、自動運転の技術普及」の一環です。

2つめとして、アメリカの中堅金融機関であるシリコンバレーバンクやファースト・リパブリックバンクが相次いで破綻しました。これはアメリカの急激な金利上昇にともない、破綻した金融機関が保有していた債権の価値が下落したことが引き金を引きました。つまり「4. 為替や金利の変動」に関連します。

3つめの例は、5月7日の日本経済新聞朝刊のトップ記事は「東京の繁華街 戻らぬ光」です。「6.コロナ禍を経たライフスタイルの変化」によって、夜の飲食需要が激減したことを報道したものです。

全てとは言いませんが、世の中の多くの出来事はマクロ環境変化に沿っています。マクロ環境の趨勢を正しく理解していれば、ある程度予想することができます。

そんなマクロのことはいいから、自社のビジネスにどう影響するの?とおっしゃりたいところでしょう。もう一度、上の図をご覧ください。自社は白い箇所にあり、お客様は黄色、競合他社はオレンジ色。つまり、自社もお客様も競合他社も同じように、その外側にあるマクロ環境変化の影響を受けています。

例えば貴社が、工場に組み込む設備や備品を、販売店を介して工場に納入しているとしましょう。マクロ環境を踏まえて、自社はどのような戦略を講じたらよいのでしょうか。今どき、品質・コスト・納期、いわゆるQCDだけでは差別化が困難です。

工場の現場は会社の上層部から、カーボンニュートラル(脱炭素)を進めよう、昨今のエネルギー価格上昇に対してコスト削減に一層取り組もう!と求められています。現場はとても困っています。赤い文字の箇所にあたります。

そこで、工場内の水道光熱費を減らすことに役立つ提案をすれば、お客様に喜ばれます。そこに自社の設備や備品を関連付けられれば、なお良いでしょう。このように、マクロ環境変化によってお客様がいま困っていることに対して、お役立ちができるかどうか。そこに企業の存在価値がかかっています。

【関連記事】
企業をとりまく外部環境を、マクロ環境と業界環境(ミクロ環境)に分けた上で、10の環境変化を導き出した記事です。
「2023年、おさえておきたい環境変化トップ10!」

事業計画書のつくり方を順を追って、イラスト満載で分かりやすく解説しています。
「事業計画書のつくり方」

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