わかりやすい言葉でまとめた営業力強化メニュー

KPI、KSF、PMI、SCM…。こうしたアルファベットの専門用語が、我々経営コンサルタントの間でよく出てきます。タスク、マイルストーンなど、カタカナも同様です。読者の皆さんはすべておわかりでしょうか。

実は私はこういう言葉が苦手です。お客様である企業経営者に対して、また中小企業診断士の仲間内でも、できるだけ使わないようにしています。当コラムの創刊号に書いておりますが、すでに亡くなった私の父は小さな運送会社を営んでおり、自宅や土地田畑が抵当に入っていました。幼いながらに中小企業の大変さを肌身に感じながら青春期を育ったことが、今こうして、経営コンサルタントになった原体験です。「私の父に説明してわかってもらえること」をモノサシにして、日ごろ接する企業経営者に対する言葉を選んでいます。確かに、KPIやPMIのような専門用語を使うと、コンサルタントらしさを出せますし、ある面では「煙に巻く」ことができますが、私はその道は選びません。例えばKPIであれば、目標もしくは旗印(はたじるし)と言い換えて説明しています。ある経営者は、旗印という言葉をとても気に入ってくださいました。

私が日頃手掛けている法人営業の営業力強化コンサルティングでは、企業経営者に納得していただくにとどまらず、社員さんが理解して行動を起こして、売上UPという結果を出すところまで行かないといけません。KPIに肚落ちしない社員さんが出てくるように思いますので、誰もがわかる言葉が大切だと考えています。

企業が抱えるさまざまな営業課題に合わせて、当研究会では数多くの営業力強化メニューを用意しています。予め用意した多くの種類から自由に選べる、という意味で「メニュー」と名付けました。その1つ「売れる顧客の発掘」であれば、3C分析を三社分析と言い換えるなど工夫を凝らしています。ポジショニングマップはよく出てくる言葉なのでカタカナのままですが、経営者や社員さんが納得して動いていただけるようには、誰もがすっと理解できる言葉が大事です。

そういう視点で、営業力強化メニューをご覧ください。

関連記事

  1. 重点顧客との関係強化法 貴社にとっての重点顧客を特定できていますか?
  2. アサヒスーパードライ.生ビールNo.1 ある特定の分野でNo.1をつくる
  3. 商談記録の書きぶりから営業力がわかる
  4. 初めての事業計画作成スケジュール 初めての事業計画作成は何ヵ月前から着手すべきか
  5. デジタルマーケティングのメリット
  6. デジタルマーケティングのPDCAを回す
  7. 事業計画書.環境分析.SWOT分析 補助金採択後こそ事業計画書の作成が不可欠
  8. 営業革新活動の流れ 課題を見える化して、短期で結果を出す
PAGE TOP